フリージャーナリストの伊藤詩織さんが元TBS記者の山口敬之に性的暴行を受けたと訴えた裁判で、東京地裁は山口敬之に330万円の賠償を命じました。
また山口敬之による名誉毀損の訴えを棄却しており、伊藤詩織さんの勝訴と言えます。
当初は刑事事件として捜査され、逮捕寸前でしたが、山口敬之が安倍晋三首相や政府関係者と親密なことから、不自然な力が働き不起訴となったことで注目を集めました。
当初、捜査していた所轄警察署に対して、逮捕させないよう政府関係者が圧力をかけた状況証拠が数多く報じられています。
一方で、伊藤詩織さんは何者なのか、なぜ山口敬之と2人きりで食事をする状況になったのか、などについては報じられておらず、「怪しい」などとするネット民が少なからずいるのも事実です。
この記事では伊藤詩織さんの経歴を深堀りし、その正体を明らかにするとともに、自己破産説など、様々な噂についてもまとめています。
伊藤詩織さんの経歴
名前:伊藤詩織(いとうしおり)
出身地:神奈川県
生年月日:1989年
学歴:日本の短期大学を卒業
著書:Black Box(2017年)
受賞歴:2018年ニューヨーク・フェスティバルドキュメンタリー部門銀賞
伊藤詩織さんの出身大学
伊藤詩織さんの出身大学は公式には日本の短期大学となっています。
具体的な大学名は明らかにされていませんが、以前は日本大学文理学部卒業、あるいは大阪大学出身説が流れていましたが、これらはすべてデマのようです。
中でも日本大学文理学部社会学科説は、後藤範章ゼミの公式ブログに同姓同名の人物がかつて在籍していたことが記されており、またその人物の容姿が伊藤詩織さんに少し似ていたことから広まりました。以下のブログに掲載されています。
しかし、このブログに掲載されている人物は2009年時点で大学4年生となっており、1989年生まれの伊藤詩織さんとは年代が合いません。
伊藤詩織さん経歴の謎 米国で何をやっていたのか
伊藤詩織さんは1989年生まれで短大卒ですから2010年には大学を卒業していることになります。
山口敬之と出会い、事件が起こったのは2015年の4月ですから、その間、約5年いったい何をしていたのかということになります。
伊藤詩織さんはインタビューや著書でニューヨークの大学に留学していたことを明かしています。
2013年9月には山口敬之とピアノバーで出会っています。ピアノバーとはいわゆるキャバクラです。
山口氏と知り合ったのは、2013年9月、詩織さんがまだニューヨークの大学でジャーナリズムと写真を学んでいた24歳のときだ
留学生活は苦しかった。両親の反対を押し切っての渡米でもあったので援助もほとんどなく、学費も生活費も翻訳やベビーシッティング、そしてピアノ・バーでのアルバイトなどによってまかなっていた。「バーの方は帰りが深夜になるため、当時一緒に住んでいたパートナーは心配し、頻繁には出勤できなかった。しかし、ベビーシッターに比べれば、こちらのほうが時給はずっと高かった
山口氏とはじめて会ったのは、その「頻繁には出勤できなかった」ピアノ・バーで、だった
山口氏はジャーナリストをめざしているといったかの女にたいして好意的だったという。名刺を差し出し、機会があったらニューヨーク支局を案内するからメールをください、とまでいった。ほどなくして、ふたたびニューヨークに来た山口氏から連絡があり、TBSのニューヨーク支局長とランチをしているので、よければ来ないかとの誘いを受け、ランチ場所の日本料理店に行って紹介してもらった
ニューヨークの大学を卒業後にアメリカで活動するにはビザが必要ですが、アメリカのビザ取得は難しく、日本人ならアメリカにある日本企業に所属するケースが多いようです。伊藤詩織さんも在米のTBS支局でビザ取得のサポートをしてもらおうと狙っていた可能性が高いです。
その点については山口敬之もこう指摘しています。
私がTBSのワシントン支局長であることを知ると、あなたは途端に、『ジャーナリズムの仕事がしたい』と非常に熱心に訴えました。そして、ニューヨークの日本のテレビ局を紹介してほしいと何度も繰り返しました
その後も、あなたは自分の願望を実現するため、私に繰り返しメールを送りつけています。(中略、複数のメール文例示)『現在絶賛就活中なのですが、もしも現在空いているポジションなどがあったら教えていただきたいです。宜しくお願いします! 東京にお戻りの際はぜひお会いできたらうれしいです』
つまり2010年から2015年の間、伊藤詩織さんはアルバイトをしながらアメリカの大学に留学し、卒業前に就職活動をしている期間に山口敬之と出会い、日本帰国後に事件が起こったということになります。
伊藤詩織さんは中国、または韓国の仕掛けたハニートラップであるとする説もたびたびネット上では囁かれていますが、山口敬之は記者にすぎず、さらに詩織さんが就職活動を機に山口敬之に接近していることを考えると、その可能性は低いように思います。
また、伊藤詩織さんが在日韓国人であるとする説も根強く囁かれています。具体的には「伊藤」という名字は通名であり、「尹」という韓国人によくある名字が本名ではないかとする説です。これは未確認ですが、神奈川県生まれであり、日本の大学を卒業し日本語を話していることからもし在日韓国人だったとしても言語や習慣は日本化していると思われます。
伊藤詩織さんが自己破産していたという噂
伊藤詩織さんが自己破産していたという説があります。
実際に官報には「伊藤詩織」という名前の人物が自己破産していた記録があります。
1回目は平成16年(2004年)、2回目は平成22年(2010年)となっています。
しかし、伊藤詩織さんは1989年生まれなので1回目の2004年時点ではまだ15歳。未成年の借金は民法上、後から本人や親による取り消しが可能であるため、破産する必要がありません。よって2004年のものは別人と思われます。
2回目の2010年の破産では、「伊藤詩織こと芦暁楠」と書かれていることから、伊藤詩織さんは中国籍であるとする情報が出回りました。しかし、裁判では本名が出ますから、これも別人と言わざるを得ません。ただ、2010年から現在までの間に日本に帰化し、本名が伊藤詩織となった可能性はわずかに残ります。
しかし、著書によると、2010年のこの時期、伊藤詩織さんはアメリカに留学中とあるので、別人である可能性のほうが高いです。
さらに自己破産は原則的に7年以上空けないとできないため、この2つの官報に出ている伊藤詩織さんはそれぞれ別人です。
また、1回目の自己破産の記録にある「江戸川区平井」の住所が性的暴行後に診断書を出した医者と住所が同じという情報がTwitterで出回っていますが、診断書を出した医院の住所が明らかになっていません。また、江戸川区の住所が記載された1回目の自己破産時は、先にも書いたように伊藤詩織さんはまだ15歳ですので、明らかに別人です。