2020年4月9日に放送された「ワイド!スクランブル」で、コメンテーターとして出演した木村もりよの発言に批判が殺到しています。
番組では木村もりよが「緊急事態宣言は必要ない」「死者が抑えられているので国の方針は正しい」と強く主張し、他の出演者から集中砲火を浴びていました。
この記事では木村もりよの経歴と「ワイド!スクランブル」での発言を調べ、まとめてみました。
木村もりよの経歴
名前:木村盛世(きむらもりよ)
生年月日:1965年3月9日
現在の職業・肩書
元厚生労働省医系技官、医師、ノンフィクション作家
著書・マスメディア等で積極的に意見を発表している
歯に衣着せぬ発言により、メディアで注目された。ノンフィクション作家としても活動
公式サイトには「医療法人財団 綜友会 医学研究所所長」とありますが、2020年現在、、医療法人財団綜友会には在籍していません。
2020年(令和2年)2月現在、医療法人財団綜友会には在籍していない
厚生労働省技官でありながら内部批判をしてきた
2009年新型インフルエンザの世界的流行への対応について、2009年(平成21年)5月1日に雑誌のインタビューに答え、水際作戦での封じ込め、インフルエンザワクチン、タミフルによる対応はナンセンスとし、厚生労働省の対応や知識はウィキペディア以下と批判した
略歴
1990年:筑波大学医学専門学群卒業
1998年:ジョンズ・ホプキンス大学公衆衛生大学院疫学部修士課程修了
内科医として勤務後公衆衛生の道へ。米国CDC(疾病予防管理センター)多施設研究プロジェクトコーディネイターを経て帰国。財団法人結核予防会に勤務
その後、厚生労働省入省。大臣官房統計情報部を経て、厚労省検疫官に。専門は感染症疫学
著書
2009年:厚生労働省崩壊(講談社)
2011年:厚労省と新型インフルエンザ(講談社)
2011年:辞めたいと思っているあなたへ(PHP研究所)
2012年:「厚労省が国民を危険にさらす」(ダイヤモンド社)
安倍政権擁護?ワイド!スクランブルでの炎上発言
2020年4月8日放送の「ワイド!スクランブル」では「死者数が抑えられている」との観点から、経済を止めてしまう緊急事態宣言は必要ないとの考えを示し、さらに検査数を絞っている国の方針を支持し、出演者の杉村太蔵や柳澤秀夫とバトルになりました。
ワイドスクランブル
大丈夫この専門家?持論が凄すぎて
スタジオ中の人はぁーってなってるけど😅今日のワイドスクランブル観てて不愉快 #ワイドスクランブル #杉村太蔵 #木村もりよ pic.twitter.com/HmIy3hYSRl— ペット大家族 (@petdaikazoku) April 8, 2020
♯コロナ ♯ワイドスクランブル
木村もりよさん、ほんとに医師?元厚労省の肩書見て納得。いま、日本はとても上手くこの感染症に対処している。経済を殺してしまうような対策は必要なし。
みんな、このウイルスにかかれば収束するよ。高齢者にはこの際死んでもらいましょう。と聞こえてしまう。 pic.twitter.com/SKQHB5l2KM— ぴのこ (@ZOYvVOhTLJFTVuK) April 8, 2020
この場面を要約すると、木村もりよは「感染者数が増えても死者が増えなければいい」という意味のことを言っています。しかし、今の死者数は検査数を絞った上での数字なので、信頼性がないという反論を受け、論破されたような形になってしまいました。
次にこの場面では、日本は医療崩壊を防ぎつつ、経済崩壊を防いでいる政府のやり方は日本に合っていると言っています。つまり、「検査数を絞らないと医療崩壊するし、経済を止めるとマズいからある程度感染者が出るのは仕方がない」と言いたいのでしょう。
ワイドスクランブルに出ていた
木村もりよ医師
医師の枠を越えた発言
スタジオの人が凍り付いてる
アナウンサーがその空気をフォローしてる😔
何でこんな人を呼んだんだ?#ワイドスクランブル #木村もりよ医師 #ワイドスクランブル動画 pic.twitter.com/zagtMqpF4a— ペット大家族 (@petdaikazoku) April 8, 2020
次の場面では、木村もりよが緊急事態宣言は必要ないと主張しています。
木村もりよさん休業補償の話をしている
杉村太蔵さんと弁護士の話が
ヒートアップしてる時に
ちょっといいですかって割り込み
控えてた方がいいと思う
凄く喋り方嫌い
大下さんを困らせるのやめてあげて〜さすがなフォローの仕方でした😅#ワイドスクランブル #木村もりよ pic.twitter.com/mI8dUyOJAJ— ペット大家族 (@petdaikazoku) April 8, 2020
法的に拘束力がない緊急事態宣言をすると、経済までも死んでしまい、自殺者が増えるので経済は止めないほうがいいという意味のことを言っています。
しかし、司会の大下容子アナに「コロナが収束をしないと経済活動ができないから、財界の要望で緊急事態宣言を出したのでは?」と反論され、またしても論破されてしまっています。
司会のアナウンサーがコメンテーターに反論すること自体が異常なことなので、いかに番組の雰囲気が不穏だったかがわかりますね。