第92回アカデミー賞で、カズ・ヒロ(辻一弘)さんが2回目のメイク・ヘアスタイリング賞を受賞しました。
この快挙を日本メディアは次々に「日本人の快挙!」と報じましたが、カズ・ヒロさんはすでに日本国籍を捨て米国人になっており、また受賞後の会見で「日本の文化が嫌い」などと発言したことが波紋を呼び始めました。
この記事ではカズ・ヒロさんの日本嫌い発言、日本批判発言を調べ、まとめてみました。
カズ・ヒロ アカデミー賞受賞後の会見でいきなり日本嫌い発言
カズ・ヒロさんは、アメリカのテレビ局のセクハラ問題を描いた映画「スキャンダル」で特殊メイクを担当し、メークアップ・ヘアスタイリング部門を受賞しています。2018年に続き2度目の受賞となります。
しかし、受賞後の会見では、喜ぶ日本メディアに冷水を浴びせるような発言をしています。
記者会見で「日本の経験が受賞に生きたか」と質問されると、英語で「こう言うのは申し訳ないのだが、私は日本を去って、米国人になった」と返答。「(日本の)文化が嫌になってしまったし、(日本で)夢をかなえるのが難しいからだ。それで(今は)ここに住んでいる。ごめんなさい」と続けた
このように言うのは申し訳ないですが、私が日本を去って、アメリカ人になったのは(日本の)文化に疲れ、夢をかなえるのが難しいからです。だからこそ、ここアメリカに住んでいます。ごめんなさい
報道各社によって微妙に文言は違いますが、日本や日本文化が嫌いなのは間違いないようです。
カズ・ヒロさんの日本嫌い発言の動画はこちらです。
「日本の文化が嫌に」カズ・ヒロさん、再びアカデミー賞
You know what? Sorry to say but I left Japan, and I became American because I got tired of this culture, too submissive, and so hard to make a dream come true. So that's why I'm living here. Sorry.pic.twitter.com/nSSAVfT0GX— フィリピン留学ナビ Web制作仲間 (@kimtaku) February 10, 2020
カズ・ヒロのプロフィール
名前 | カズ・ヒロ |
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生年月日 | 1969年5月25日 |
出身地 | 京都府京都市 |
国籍 | アメリカ合衆国 |
活動期間 | 1996年~ |
1996年に単身渡米し、2000年には「グリンチ」で第55回英国アカデミー賞を受賞しています。
その後、多くの映画でメイクアップや特殊効果を担当し、2007年2月には第79回アカデミー賞でメイクアップ賞にノミネートされたものの受賞はならず。
2013年公開の「ルーパー」を最後に映画の仕事を離れ、現代美術に転向していましたが、「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」で映画界に復帰。
2017年公開の映画『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』で、主演をオファーされていたゲイリー・オールドマンから2016年に「あなたが(特殊メイクのオファーを)受けなければ、私はこの作品には出ない」と言われ、一週間迷った末に映画界復帰を決意
第90回アカデミー賞でメイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞し、映画復帰2作目となった「スキャンダル」でも同賞を受賞し、2作連続での受賞となりました。
シャーリーズ・セロンからの強い希望により、2019年公開の映画『スキャンダル』の特殊メイク担当に参加[7]。第92回アカデミー賞で2度目のメーキャップ&ヘアスタイリング賞を受賞した
カズ・ヒロの日本嫌い/日本批判発言集
「ウィンストン・チャーチル〜」で受賞をした時にも、彼は、「日本を代表して」とか、「日本人として初の」というような言われ方をされるのが、あまり心地よくないと語っていた
日本人は、日本人ということにこだわりすぎて、個人のアイデンティティが確立していないと思うんですよ。だからなかなか進歩しない。そこから抜け出せない
日本の教育と社会が、古い考えをなくならせないようになっているんですよね。それに、日本人は集団意識が強いじゃないですか。その中で当てはまるように生きていっているので、古い考えにコントロールされていて、それを取り外せないんですよ
周囲の目を気にして、その理由で行動する人が多いことが問題。自分が大事だと思うことのために、自分でどんどん進んでいく人がいないと
日本は、威圧されているじゃないですか。社会でどう受け入れられているか、どう見られているか、全部周りの目なんですよね。そこから動けなくて、葛藤が起こって、精神疾患になってしまうんです。結局のところ、自分の人生なのであって、周りの人のために生きているんではないので。当てはまろう、じゃなくて、どう生きるかが大事なんですよ
日本で一番になっても世界に比べたらたいしたことないんですよ。だから、出るべきなんです
日本人の性格的に、敷かれたレールを生きるのはうまいですけど、そこから出るのはなかなかできないと思うんです。でもこれからの世の中、こうあるべきという生き方をしていたら、絶対に幸せになれないと思うんです