2020年4月12日に安倍晋三首相が星野源の楽曲「うちで踊ろう」とコラボした動画をInstagramに投稿しました。
その後、星野源が安倍首相の動画投稿について、「連絡確認ない」と塩対応をしたことが波紋を呼んでいます。
星野源の反応からは安倍首相への批判的なトーンが感じられることから、音楽の政治利用として安倍首相への批判も殺到しています。
一方で、非常時に政治的な見解をあらわにした星野源に対しても「反日行為だ」などの批判があるのもたしかです。
この記事では、星野源は反日で左翼なのか、そして塩対応の真意を過去のエピソードなどから分析・考察してみました。
Instagramで安倍コラボ動画に反応した星野源
新型コロナウイルスの感染拡大で、政府が外出の自粛を求める中、安倍総理大臣は、ツイッターに音楽家の星野源さんの楽曲とともに、みずからが自宅で過ごす様子を撮影したコラボ動画を投稿し、外出の自粛を呼びかけました
星野は「ひとつだけ。安倍晋三さんが上げられた“うちで踊ろう”の動画ですが、これまで様々な動画をアップして下さっている沢山の皆さんと同じ様に、僕自身にも所属事務所にも事前連絡や確認は、事後も含めて一切ありません」と報告
立憲民主党の蓮舫副代表はツイッターで「ご本人のお考えだとすれば、なぜ誰も止めなかったのか。側近と言われる方々の発案だとすれば、“これはおかしい”と何故総理は言わなかったのか」と指摘
星野源のInstagramストーリーを分析
ここで星野源の安倍首相に対する反応をみてみましょう。
ひとつだけ。安倍晋三さんが上げられた“うちで踊ろう”の動画ですが、これまで様々な動画をアップして下さっている沢山の皆さんと同じ様に、僕自身にも所属事務所にも事前連絡や確認は、事後も含めて一切ありません
星野源はインスタストーリーでこのように発言しています。
見方によっては安倍首相を批判しているようにも読めますし、単なる塩対応のようにも読めます。いずれにせよ、「安倍首相がコラボしてくれて嬉しい!」というニュアンスは一切感じられません。
つまり星野源の真意としては、「勝手に政治利用されて不愉快」「安倍首相と私は関係ありません」のどちらか、または両方の心情があったものと類推できます。
星野源は他のコラボ参加者には感謝している
安倍首相に対しては塩対応をした星野源ですが、他のコラボ参加者にはマメに感謝をしています。
これらの事情を考えると、やはり自分の楽曲を政治利用されて不愉快であると考えていることは間違いありません。
星野源は音楽の政治利用には批判的な立場
星野源が過去に執筆したエッセイ集「働く男」には、今回の安倍騒動の真意がわかるような一節があります。
今でもたまに、「音楽で世界を変えたい」と言う人がいる。僕は「音楽で世界は変えられない」と思っている。無理だ。音楽にそんな力はない。
国を変えるのはいつでも政治だし、政治を変えるのはいつでも金の力だ。そこに音楽は介入できない。できたとしても X JAPANの楽曲を使って型破りというイメージを定着させた小泉純一郎のように、ただ利用されるだけだ。
要点を引用すると、以上のようになります。
この文章から見ると、星野源はもともと音楽の政治利用に批判的な立場をとっていることがわかります。
小泉純一郎元首相に対しても「小泉純一郎」と呼び捨てにしており、自民党政治家に対して批判的な考えを持っている、いわば左翼的で反日的な政治姿勢であることがわかります。
この文章を踏まえて、さきほど紹介した星野源のインスタストーリーを読むと、やはり星野源は安倍首相に対して批判的な姿勢をとっていると考えて間違いありません。