漫画家でイラストレーターのきくちゆうきさんが手掛ける「100日後に死ぬワニ」の最終回である100日目が予告通り3月20日に公開され、そのラストが話題を呼んでいます。
タイトル通り、ワニは死んだと思われるのですが、どうやって死んだのか、どういう状況で死んでしまったのかについては、様々な解釈が出ています。
この記事では100日目をどう読むべきかの解説と、様々な人による解釈と考察を調べ、まとめてみました。
「100日後に死ぬワニ」100日目の詳しい解説
「100日後に死ぬワニ」
100日目 pic.twitter.com/r0Idn9I7mR— きくちゆうき (@yuukikikuchi) March 20, 2020
1回読んだだけだと、すぐにはわからない様々な解釈の余地があるように思える作品ですね。
まず、1枚めはワニが死んで1年後の未来であると解釈できます。
その証拠におにぎりが4つしかありません。また「迎えに行く」と言いながらヘルメットを持っていないのも不自然です。
Twitterでは、ワニの命日に死を悼むため、春一番が吹くのに合わせて、仲間たちと献杯をしようとしていると解釈している人もいました。
そして2枚めは、ネズミが事故現場で撮影した桜の画像を、ワニとのグループLINEに送信している場面と解釈できます。
ワニはこの1年前に死んでいるので、3人のグループLINEなのに既読が1しかつかないのです。
またTwitterでは1枚めを100日目、2枚めを1年後とする説もあります。その証拠として1枚めと2枚めでバイクの後輪泥除けの形状が微妙に違い、靴底の色も微妙に違うという指摘がありました。この説も説得力があります。
そして3枚めですが、この3枚めからが「100日目」の時間軸にあるお話です。
ワニがひよこを車に轢かれそうなヒヨコを助けたものの、自分が車に轢かれて死んでしまったと解釈できます。歩道に落ちたスマホはワニのスマホで、既読も2になっています。
また、2枚めでネズミが桜の画像を送信した後、「よくね?」とLINEしていますが、3枚めの桜の画像の後には「よくね?」がありません。これも2枚めは1枚めの1年後である証拠の一つです。
そして続くラストの4枚め。
この4枚めはワニの死後、数分後、つまり1枚め、2枚めの1年前と解釈できます。なぜなら拡大して見るとワニが助けたヒヨコが歩道を歩いているのが確認できるからです。
- ワニはヒヨコを助けようとして交通事故で死んだ
- 死ぬ直前、グループLINEにネズミが送った桜の画像に「スゲー!!」などと返信
- 1年後、仲間たちが花見で春一番を待ちながら献杯
- ネズミは事故があった時刻に事故現場へ行く
- 1年前と同じ場所で桜の画像を撮影
- 1年前と同じグループLINEに送信(ワニは死んでいるので既読は1しかつかない)
「ねずみがワニを轢き殺した」説と「歩きスマホで死んだ」説は間違い
Twitterなどでは、1枚め&2枚めが1年後の世界であると解釈せずに、ネズミがワニを轢き殺したと解釈している人も多く見受けられます。
しかし、これは間違いです。
なぜなら、3枚めの1コマめにほんの少しですが、車が見えるからです。
ワニがネズミに轢かれて死ぬのならば、ここにはネズミのバイクが写っていなければ筋が通りません。
また、ワニは歩きスマホをしていて轢き殺された説もあるようです。
しかし、それだとワニがヒヨコを助けた場面との整合性がとれなくなるので、これも間違いです。
ちなみに3日目にも、同じようにワニが車に轢かれそうなヒヨコを間一髪助ける場面があります。
「100日後に死ぬワニ」
3日目 pic.twitter.com/ukitGmmCTo— きくちゆうき (@yuukikikuchi) December 14, 2019
3日目の「気をつけないと死んじゃうよ!!」のセリフが皮肉にもフラグになってしまったようです。